クローゼットリフォームの基本!費用やサイズ感、注意点も解説

公開:
2024.07.31
更新:
2024.08.09

収納リフォーム

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クローゼットリフォームの基本!費用やサイズ感、注意点も解説

リフォームを検討している方の中には、収納力が物足りなくクローゼットのリフォームをしたいと考える方も多いのではないでしょうか。

クローゼットのリフォームに成功すれば、収納力が高まることで住まいの快適性のアップが期待できます。

この記事では、クローゼットとは何か、種類、サイズ感、費用感、注意点、事例などを解説します。収納力にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

LIXIL不動産ショップでは、物件の購入からリフォームまでワンストップでサポート。 実際のリフォーム事例も掲載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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そもそもクローゼットとは

そもそもクローゼットとは

クローゼットとは、主に衣類、小物などを収納するためのスペースのことです。クローゼットの中には、棚や引き出し、ハンガーバーなどが備えられており、服や靴、カバンなどのアイテムを収納できます。

室内の見た目を整えるだけでなく、生活空間を効率的に使用するために重要な役割を担っています。

クローゼットの種類は3つ

クローゼットは大きく以下の3つに分類されます。

  • ❖ 壁面クローゼット
  • ❖ ウォークインクローゼット
  • ❖ ウォークスルークローゼット

それぞれの種類の違いを詳しく見ていきましょう。

1. 壁面クローゼット

01.壁面クローゼット

壁面クローゼットとは、壁に埋め込まれているクローゼットです。狭い空間にも設置しやすく、多くの家庭に設置されている一般的なクローゼットと言えます。

メリットとデメリット

壁面クローゼットには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 狭い空間にも設置しやすい
  • ・ 収納物を管理しやすく取り出しやすい

❖ デメリット

  • ・ 横のサイズが壁面の大きさに限られる
  • ・ 奥行きが狭いので収納できる荷物が限られる

2. ウォークインクローゼット

02.ウォークインクローゼット

ウォークインクローゼットとは、部屋の一部として設計されて人が中に入ることができるクローゼットです。多くの収納スペースが確保されているほか、化粧台や鏡といったアメニティがウォークインクローゼット内に含まれている場合があります。

メリットとデメリット

ウォークインクローゼットには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 収納力に優れているのでサイズの大きい荷物も収納できる
  • ・ まとめて一か所に収納できる
  • ・ クローゼット内で着替えができる

❖ デメリット

  • ・ 歩くスペースを確保する必要がある
  • ・ 居住空間を圧迫する可能性がある

個人または夫婦の荷物を収納するスペースはウォークインクローゼットと呼ばれますが、家族の衣類や荷物を収納する大型のクローゼットはファミリークローゼットと呼ばれます。

ファミリークローゼットはウォークインクローゼットの規模が大きくなったもので、メリット・デメリットの両方が強調されると理解しておきましょう。

3. ウォークスルークローゼット

03.ウォークスルークローゼット

ウォークスルークローゼットとは、通路沿いに設置されたクローゼットです。ウォークインクローゼットには出入り口が1つですが、ウォークスルークローゼットには出入り口が2つあり、通り抜けることができます。

メリットとデメリット

ウォークスルークローゼットには、以下のようなメリットとデメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 生活動線がスムーズである
  • ・ クローゼット内の通気性を確保できる

❖ デメリット

  • ・ ウォークインクローゼットよりも収納力が低い
  • ・ レイアウトによっては使い勝手が悪くなる

クローゼットの基本的なサイズ感

クローゼットの基本的なサイズ感

クローゼットは基本的なサイズ感が決まっています。小さければ使い勝手が悪くなるため、基本的なサイズがどのくらいなのか事前に把握しておくことが大切です。

基本はとにかく「60㎝」

クローゼットの奥行きは60cmあれば十分と言われています。その理由は、クローゼットは主に洋服をかけて収納するためのもので、衣類をハンガーにかけた場合の幅の目安が約45cmだからです。

50cmでも問題ありませんが、一般的にクローゼット内で使用される衣装ケースは奥行きが55cm程度のものが多いため、利便性を向上させるためにも60cmに設定することをおすすめします。

60cmという目安はクローゼットの奥行きだけでなく、ウォークインクローゼットの通路幅の目安でもあるので覚えておきましょう。

クローゼットリフォームの費用感

クローゼットリフォームの費用感

資金不足で希望していたクローゼットのリフォーム工事ができないといった事態を回避するためにも、いくら費用がかかるのかを事前に把握しておくことが大切です。

押入れをクローゼットにする、クローゼットを新しく設置する場合の2パターンの費用と工期について詳しく解説します。

押入れをクローゼットにする

押入れをクローゼットに変更するリフォームは、元々の収納スペースを活かした工事なので、新設するよりも費用を抑えられる、工期を短くできるのが特徴です。

  • ・ 費用:10~20万円
  • ・ 工期:2~3日

クローゼットを新しく設置

クローゼットの新設工事では、1から収納スペースを確保することになり、費用がかかる、工期が長くなる点に注意が必要です。また、どのようなクローゼットを新設するかで費用と工期が以下のように異なります。

❖ 壁面クローゼット

  • ・ 費用:10~45万円
  • ・ 工期:2~5日

❖ ウォークインクローゼット

  • ・ 費用:20~80万円
  • ・ 工期:2~7日

❖ ウォークスルークローゼット

  • ・ 費用:20~80万円
  • ・ 工期:2~7日

なお工事内容や広さによっては、工期が長くなることや費用が上記よりかかることもあります。

クローゼットをリフォームする際の注意点

クローゼットをリフォームする際の注意点

クローゼットをリフォームする際は以下の3つの点に注意が必要です。

  • ❖ 湿気対策
  • ❖ クローゼットの大きさ
  • ❖ クローゼットの設置場所

それぞれの注意点を詳しく説明します。

湿気対策

クローゼットは湿気が溜まりやすい場所であるため、湿気対策をしっかり心掛けることが重要です。

湿気が溜まると衣類にカビが生えてしまいます。トラブルを回避するためにも、調湿性に優れた壁材を使う、定期的な換気や防湿材を設置するなどの工夫が必要です。

クローゼットの大きさ

収納スペースを十分に確保したいと考える方も多いかもしれませんが、必要以上の収納スペースを確保すると居住スペースを圧迫することになるので注意が必要です。

また、無駄に奥行きを確保するとデッドスペースが生まれて、反対に使い勝手が悪くなる可能性があります。基本的なサイズ感を踏まえて、無駄のない最適な大きさを検討しましょう。

そのためには、収納したいモノの種類や量をクローゼットの設置前にある程度把握しておくとよいでしょう。

クローゼットの設置場所

クローゼットを設置する際は、風の流れが良く、換気しやすい場所への設置をおすすめします。その理由は、湿気がこもりにくくなる、結露を回避できるためです。

クローゼットを外壁に面している壁に設置すると結露が発生しやすい、窓の近くは日焼けの影響を受けるのでおすすめしません。隣接する部屋との壁に設置すると良いでしょう。

クローゼットは扉選びも大事

クローゼットのリフォームでは、印象、使い勝手に差が生じるので扉選びも大事です。クローゼットの扉には以下のような種類があります。

  • ❖ 折れ戸
  • ❖ 開き戸
  • ❖ 引き戸
  • ❖ 鏡張り
  • ❖ 扉なし

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

折れ戸

折れ戸

折れ戸とは、持ち手を手前に引くことで「くの字」に開く扉のことです。折れ戸には以下のようなメリット・デメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 扉を全開にできるので出し入れしやすい
  • ・ 扉がくの字に曲がるので狭い部屋にも設置できる

❖ デメリット

  • ・ 扉が室内に飛び出るのでスペースの確保が必要
  • ・ 扉を開ける際に握力が必要

開き戸

開き戸

開き戸とは、一般的な室内の扉に使われている手前に開く扉のことです。片方のみ、両開きなどがあります。開き戸には以下のようなメリット・デメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 扉を開けると中全体を見渡せる
  • ・ 大きな荷物を出し入れしやすい

❖ デメリット

  • ・ 扉が室内に飛び出るのでスペースの確保が必要
  • ・ 扉の開閉時に指を挟む可能性がある

引き戸

引き戸

引き戸とは、和室の押入れでよく使用されている扉を横にスライドさせて開閉する扉のことです。引き戸には以下のようなメリット・デメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 扉が室内側にこないので狭い部屋にも設置できる
  • ・ 力を必要としないので誰でも開閉しやすい

❖ デメリット

  • ・ 開口が狭いので大きな荷物を収納しにくい
  • ・ 一方からしか荷物を出し入れできず不便

鏡張り

鏡張り

鏡張りとは、扉の一部や全面に鏡を設置して、姿見として使えるようにした扉です。鏡張りには以下のようなメリット・デメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 身だしなみをチェックできる
  • ・ 鏡に室内が映ることによって部屋が広く感じる

❖ デメリット

  • ・ 扉が重くなるので開閉しにくい
  • ・ 費用が高額になる可能性がある

扉なし

扉なし

クローゼットに扉を設置しない開放的なクローゼットにするのも選択肢の1つです。扉なしには以下のようなメリット・デメリットがあります。

❖ メリット

  • ・ 扉の設置にかかる費用を削減できる
  • ・ 開放感がある
  • ・ 狭い部屋でも設置しやすい

❖ デメリット

  • ・ 荷物が丸見えになってしまう
  • ・ 開放的なので防虫剤や除湿剤の効果が弱まる

クローゼットリフォームの事例

クローゼットリフォームでお悩みの方に向けて、リフォーム事例をいくつか紹介します。

たっぷり収納をリフォームで実現!

たっぷり収納をリフォームで実現!

2階建ての木造住宅の1階部分だけリノベーションした事例です。部屋をぐるぐる回ることができる回遊導線を採用し、たっぷりの収納をウォークインクローゼットで実現しました。

クローゼットリフォームの詳細は以下をご覧ください。

このリフォームを詳しく見る

扉なしクローゼットで解放感をだす

扉なしクローゼットで解放感をだす

戸建て住宅をフルリノベーションした事例です。元々は和室の押入れだった部分を扉なしクローゼットにして開放的な収納へと変更しました。

クローゼットリフォームの詳細は以下をご覧ください。

このリフォームを詳しく見る

リフォームのイメージを固めるならショールームで

リフォームのイメージを固めるならショールームで

クローゼットに限らず、リフォームによって理想的な住まいを実現するには、ショールームに足を運ぶことをおすすめします。

ショールームに足を運べば、実際の商品を確認できるだけでなく、知識が豊富な専門スタッフのアドバイスを受けられます。また、複数の製品を比較できるため、自分に合った最適な選択をすることで理想的な住まいを実現しやすくなるでしょう。

LIXILのショールームへぜひお越しください

全国各地のLIXILショールームでは、LIXILグループのさまざまな商品を展示しています。実際に見たり触れたりすることでリフォームのイメージを固めていくことができます。忙しくてなかなか足を運べない方は、LIXILオンラインショールームでお気軽に相談することもできます。

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まとめ

収納力が不足している場合は、室内に収納家具を置くことで収納力を補うことはできますが、居住空間が狭くなってしまいます。

リフォームでクローゼットを新設または既存のクローゼットを改良すれば、収納力を上げるばかりでなく快適性も大きく向上させることが可能です。

しかし、クローゼットと一口に言っても、クローゼットや扉には多くの種類があり、種類によってメリット・デメリットが異なります。自分に合った最適なクローゼットや扉を設置するためにも、それらの違いを事前にしっかり把握してからリフォームに取り掛かりましょう。

この記事の監修者

岩永真理(ファイナンシャル・プランナー、IFPコンフォート代表)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、住宅ローンアドバイザー、ロングステイ・アドバイザー、スカラシップ・アドバイザー(日本学生支援機構)の資格を保有。大手金融機関に入行後、証券・信託業務に10年以上従事。独立後は、相談(個人・法人社員向け)、マネーセミナー(行政・学校・法人社員向け)、執筆・監修を行う。