デザインリフォームの魅力とポイントを解説。4つの事例も紹介

公開:
2024.07.31
更新:
2024.08.09

リビングリフォーム

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デザインリフォーム例

自分らしさを存分に反映させた理想の住まいを手に入れるなら、デザイン性の高いリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。デザインリフォームの最大の魅力は、機能性と美しさを兼ね備えた空間を実現できる点です。この記事では、デザインリフォームのメリット・デメリット、さらに実際のリフォーム事例などをご紹介します。

デザインリフォームの魅力を最大限に活かし、理想の住空間を実現しましょう。

LIXIL不動産ショップでは、デザイン性の高いリフォームはもちろん、中古物件の購入からワンストップでサポート。実際のリフォーム事例も掲載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

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デザインリフォームの概要

デザインリフォームの概要

デザインリフォームは、単に古くなった設備や内装を新しくするだけではなく、デザイン性や機能性にこだわってリフォームを行う方法です。ここからは、デザインリフォームとは具体的にどのようなものなのか、また通常のリフォームとはどう違うのかについて、説明します。

デザインリフォームとは

デザインリフォームとは、住まいの機能性や快適性を向上させるだけでなく、デザインや空間の雰囲気にもこだわったリフォームのことを指します。リフォームを発注する人の好みやライフスタイルに合わせて、インテリアコーディネーターや建築家などのデザインの専門家がプランニングを行い、壁紙や床材、照明、家具など、細部にまでこだわった理想の空間を作り上げていきます。

リビングをカフェ風にしたり、玄関を高級ホテルのような佇まいにしたりと、自分らしさを追求したデザインが叶えられるのが大きな魅力です。

通常のリフォームとの違い

リフォームとは、古くなった設備を新しくしたり、壊れた部分を修繕したりすることを意味します。リフォーム前の間取りや雰囲気を活かしつつ、性能や機能を回復・向上させる「原状回復」の意味合いが強いといえます。

一方、デザインリフォームの場合は、性能面での改善はもちろん、デザイン性の高さにもこだわるのが特徴です。自分好みの空間を実現するために、思い切って間取りを変更したり、インテリアを一新したりするなど、大胆なプランニングを行うこともあります。住まいに対する美的なこだわりを形にできるのがデザインリフォームの醍醐味といえるでしょう。

デザインリフォームのメリット

デザインリフォームのメリット

デザインリフォームには、通常のリフォームにはない魅力があります。ここからは、以下2点のデザインリフォームならではのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

  • ❖ 理想の住まいを実現できる
  • ❖ エリアや物件の選択肢が広がる

理想の住まいを実現できる

デザインリフォームの大きなメリットは、住む人の好みや理想に合わせて、自由にデザインできることです。間取りの変更はもちろん、内装や設備など、細部に至るまでオーダーメイドでプランニングが可能。

例えば、リビングは落ち着いた雰囲気にしたい、キッチンは利便性を重視したいなど、家族それぞれの要望を取り入れながら、理想の住空間を実現できます。リフォーム前の間取りでは叶えられなかったライフスタイルも、デザインリフォームなら無理なく形にできるでしょう。

エリアや物件の選択肢が広がる

もう一つの魅力は、エリアや物件の選択肢が広がることです。新築住宅は価格が高く、特に人気エリアでは希望の物件を見つけるのが難しいものです。しかし、デザインリフォームを前提にすれば、中古物件を購入するという選択肢が加わります。

中古物件は新築に比べて供給量が多いため、立地や条件の良い物件に出会える確率が高くなります。築年数が経っていても、デザインリフォームを行えば、内装や設備を新築同様に仕上げることができます。理想のエリアで、理想の住まいを手に入れるチャンスが広がるのです。

また、中古物件は新築に比べて価格が手頃なことも魅力のひとつです。同じ予算でも、より広い面積の物件を購入できる可能性があります。リフォーム費用を含めても、新築を購入するよりもトータルの費用を抑えられるケースもあるでしょう。

デザインリフォームのデメリット

デザインリフォームのデメリット

デザインリフォームには、理想の住まいを実現できるというメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。ここからは、デザインリフォームを検討する際に知っておきたい、2つの注意点について見ていきましょう。

  • ❖ 中古物件の改修が前提になる
  • ❖ ローンが二重になる可能性がある

中古物件の改修が前提になる

デザインリフォームは、中古物件の改修を前提としているため、築年数が古い物件の場合、デザインリフォームを行うにあたり、さまざまな課題が生じる可能性があります。特に、築20年以上の物件では、耐震性や断熱性の問題が懸念されます。

1981年以前に建築された物件は、現在の耐震基準を満たしていない可能性が高く、耐震改修が必要になるケースがあります。また、断熱性能が低い物件では、快適性や省エネ性を高めるために、断熱改修を行う必要があるでしょう。これらの工事は、デザインリフォームとは別に行う必要があるため、費用がかさむ可能性があります。

さらに、中古物件では、柱や壁などの構造上の制約があるため、思い通りの間取りにできない場合もあります。特に、マンションでは、構造壁の位置が変えられないことが多く、大幅な間取り変更が難しいケースがあるので注意が必要です。

ローンが二重になる可能性がある

デザインリフォームを行う場合、中古物件の購入費用とリフォーム費用の両方が必要になります。物件購入のための住宅ローンとは別に、リフォーム費用のためのリフォームローンを組む必要がある場合、二重のローンが発生する可能性があるのです。2つのローンを同時に返済していくことになると、家計への負担が大きくなってしまいます。

また、リフォームローンは住宅ローンに比べて金利が高めに設定されていることが多く、支払い総額が増える可能性もあります。

ちなみに住宅ローンの中には、リフォーム費用を含めて借り入れできる商品もあります。金融機関によって条件は異なりますが、このようなローンを利用すれば、二重のローンの発生を避けることができるかもしれません。

デザインリフォームが向いている人

デザインリフォームが向いている人

デザインリフォームは、住まいのデザイン性と機能性を重視する方に最適な選択肢です。しかし、すべての人に向いているわけではありません。ここでは、デザインリフォームが特に向いている人の特徴を紹介します。

新築に対するこだわりがない人

デザインリフォームは、中古物件のリフォームが前提です。そのため、新築へのこだわりがない人、あるいは中古物件に対する抵抗がない人が向いています。中古物件には、新築にはない独特の味わいや歴史があります。これを生かしつつ、現代的なデザインや機能を加えることができるのがデザインリフォームの魅力です。

例えば、築年数の古い一戸建てを購入し、その骨格を生かしながら内装をモダンに仕上げることで、新旧の良さを兼ね備えた住まいを実現できます。新築にこだわらず、自分の手で理想の住まいを作り上げる楽しさを味わいたい方には、デザインリフォームが向いているといえるでしょう。

住みたい住宅のイメージがある人

デザインリフォームは、ただ「おしゃれにしたい」という漠然とした希望ではなく、具体的な住まいのイメージを持っている人に向いています。キッチンやバスルーム、個室やリビングダイニングキッチン(LDK)などに対して、事前に実現したいデザインや機能のイメージがある程度固まっていることが重要です。

例えば、「キッチンはアイランドキッチンにして、リビングと一体感のある空間にしたい」「バスルームはリラックスできるスパのような雰囲気にしたい」といった具体的な要望を持っている方は、デザインリフォームを通じて理想の住まいを実現しやすくなります。

デザインリフォームでは、住む人の要望をヒアリングした上で、プランニングを行います。理想の住まいのイメージを言葉で伝えられる人は、デザイナーとのコミュニケーションもスムーズに進められるでしょう。

おしゃれなリフォームについてこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

リビング・キッチンのおしゃれリフォーム。失敗しないポイントや事例もご紹介

デザインリフォーム4つの事例

デザインリフォームの実例を見ることで、その魅力やポイントがより具体的に理解できるでしょう。ここからは、実際にデザインリフォームを行った4つの事例をご紹介します。それぞれの物件の特徴や、リフォームのポイントなどを見ていきましょう。

白を基調とした家に全面リフォーム

白を基調とした家に全面リフォーム

古い物件を予算内で購入し、住みやすくデザイン性の高い住まいを実現したリフォーム事例です。

建築年 1981年
家族構成 ファミリー(大人1、子供1)
概算施工費 1,200万円
構造 木造2階建て

施主の希望である、リビングで過ごす時間を快適にするための間取り変更や、目が届きやすいカウンターキッチン、勉強スペース、ピアノを置ける場所なども取り入れています。

リビングは、DKと和室をつなげて広々としたLDKに間取りを変更。撤去できない筋交いを活かしてカウンターキッチンを設置しました。和室の収納部分は筋交いを活かして造り付けテーブルと棚に変更。階段下収納は扉を外して見せる収納にしています。

主寝室はスモーキーなアースカラー、子供部屋はベビーブルーに塗装。コストダウンのために、木部は塗装とクロス仕上げしたのもポイントです。

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家族構成の変化に合わせたデザインリフォーム

家族構成の変化に合わせたデザインリフォーム

家族構成の変化に伴い、住まいの使い勝手を向上させるためにデザインリフォームを行った事例です。

建築年 1999年
家族構成 本人・配偶者
概算施工費
構造 KC

新築で購入したマンションに20年住み、家族構成が変わったことで、使いづらくなった間取りを見直しました。一番こだわり力を注いだのがLDKです。TV背面やキッチンスペースはふんだんにエコカラットを使い、和室を取り払ったことで解放感のある空間にしています。また、キッチン設備も最新のものにリニューアルし、使いやすさを追求しています。

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内装から導線・採光までしっかり計画

内装から導線・採光までしっかり計画

高齢の両親と同居するため、内装から動線、採光までを考慮したデザインリフォームを行った事例です。

建築年 1973年
家族構成 本人+配偶者+両親
概算施工費 1,500万円
構造 木造

まだ比較的新しい屋根はそのまま使用し、それ以外は全てスケルトンにしてリノベーションしています。暗くて寒い家を明るく快適な住まいに改善しました。お手洗いや両親の部屋には、2WAYドアを設置。リビングは、木の香りが心地よい部屋に仕上げています。

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外観も含めトータルリフォーム

外観も含めトータルリフォーム

家の外観から内装まで、トータルでリフォームを行った事例です。

建築年 1983年
家族構成 父・母・子供2人
概算施工費 1,200万円
構造 木造2階建て

アメリカ西海岸カリフォルニアテイストのデザインで、家全体をおしゃれにリノベーションしました。開放的なウッドデッキでみんなとBBQを楽しんだり、ゆっくり読書に没頭できたりします。

外観にはカリフォルニアテイストのウッドデッキを設置。玄関は白を基調に明るく仕上げ、見せる収納を置きました。タイルをふんだんに使ったキッチンは、毎日の料理が楽しくなるようデザインを施し、子供部屋はロフト付きの2段ベッドを設置し、秘密基地のようなワクワクする空間に仕上げています。

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デザインリフォームは中古物件選びが重要

デザインリフォームは中古物件選びが重要

デザインリフォームの大きな魅力は、自分の理想とする住まいを実現できることにあります。新築物件では叶えられないような、こだわりのデザインや間取りを実現できるのがデザインリフォームの醍醐味です。

ただし、デザインリフォームを成功させるためには、リフォームを行う中古物件選びが非常に重要です。立地や価格、間取りなどの基本的な条件に加えて、リフォームに適した状態の物件を選ぶ必要があります。

理想の住まいを手に入れるためには、物件選びから入念に行うことが大切です。デザインリフォームのプロとともに、最適な中古物件を見つけていきましょう。

LIXILは中古物件を選ぶところからお手伝い

LIXIL不動産ショップでは、これまで様々なリフォームを手掛けてきました。 LIXILのグループ会社であるため、LIXILの最新設備を使ったリフォームはもちろん、中古物件を購入することろからトータルサポート。新築に比べて好立地・好条件の物件の中から、あなたにぴったりの物件選びをお手伝いします。

また、「中古物件の代金」と「リフォーム費用」を一括して借入することで、デザインリフォームのデメリットである二重ローンを、金利を安くする一体型の住宅ローンにすることが可能です。興味のある方はぜひご相談ください。

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まとめ

デザインリフォームは、デザイン性と機能性を兼ね備えた理想の住まいを実現するリフォーム方法です。通常のリフォームとは異なり、インテリアデザイナーなどの専門家が施主の好みやライフスタイルに合わせて細部までこだわってプランニングします。

デザインリフォームのメリットは、理想の住まいが実現できることや、中古物件を選ぶことでエリアや物件の選択肢が広がることです。一方、デメリットとして、築年数が古い物件では耐震改修などの費用がかさむこと、リフォームローンの金利が高くなる可能性があることなどが挙げられます。

そんなデザインリフォームを成功させるには、専門家のアドバイスが重要です。プロフェッショナルなリフォーム業者を探して、理想のリフォームを実化させましょう。

この記事の監修者

新井智美 / トータルマネーコンサルタント

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員の資格を保有。マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間500本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。