リフォーム成功のポイントは?費用や業者の選び方、事例も紹介
- 公開:
- 2025.03.31
- 更新:
- 2025.03.24
リフォーム費用

リフォームは、住まいを快適で魅力的な空間に変えるために有効な手段です。しかし、成功させるためには十分な計画と準備が不可欠で、かかる費用や業者の選び方、注意点など、事前にチェックしておきたい情報はたくさんあります。
そこで、今回はリフォームを成功させるためのポイントを詳しくまとめました。また、LIXIL不動産ショップが手がけたリフォーム事例も併せてご紹介します。
漠然とリフォームを検討している方や、「何から始めたらいいのかわからない」とお困りの方、成功の秘訣を知りたい方など、ぜひ参考にしてみてください。
LIXIL不動産ショップでは、大規模なリフォームから資金の相談までワンストップで相談可能。
実際のリフォーム事例も複数掲載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
CONTENTS
リフォーム前にチェックしたい3つのポイント
リフォームを成功させるためには、事前に綿密な計画を立てる必要があります。その際、特に注目したいポイントは以下の3点です。
- ❖ リフォームする目的と優先順位
- ❖ リフォームにかかる費用
- ❖ 今の住まいの問題点
具体的にどのような点を確認しておく必要があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
1. リフォームする目的と優先順位
まずは、リフォームを行う目的を明確にしましょう。たとえば「住まいの快適性向上のため」「耐久性を高めるため」「雰囲気を変えたいため」といった具合に、具体的な目標を設定することがポイントです。目的を明確にすることでリフォームの方向性が定まり、必要な工事や予算の設定をスムーズに行えます。
また、複数の箇所をリフォームしたい場合は、優先順位をつけておくことも重要です。リフォーム内容や予算によっては複数の箇所を同時進行でリフォームできない可能性もあるため、特に改善したい箇所や緊急性の高い修繕箇所をピックアップし、計画的に着手していくとよいでしょう。
2. リフォームにかかる費用
リフォームにあたってはまとまった資金を準備する必要があることから、事前に費用相場を把握しておくことも大変重要です。リフォームの費用は工事の内容や規模、使用する材料、施工業者によって大きく異なりますが、ここでは一例として主な部位別の費用相場をご紹介します。
・キッチンリフォームの費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 |
キッチンの入れ替え(標準~中級グレード) | 100~200万円 |
キッチンの入れ替え(中~高級グレード) | 200万円~ |
・浴室リフォームの費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 |
システムバスの単純な入れ替え | 100万円未満 |
・古い浴室からシステムバスへの入れ替え ・機能や仕様のグレードアップを伴う入れ替え ・浴室のサイズアップを伴う入れ替え |
100~200万円 |
・中~高級グレードのシステムバスへの入れ替え ・浴室ドアや窓の交換を伴う浴室リフォーム ・サウンドシステムや照明などにこだわった浴室リフォーム |
200万円~ |
・トイレリフォームの費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 |
内装リフォーム | 3.5~10.5万円 |
便器交換(洋式から洋式) | 3~21万円 |
トイレ全体のリフォーム(内装リフォーム+便器交換) | 14~32万円 |
・洗面台リフォームの費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 |
洗面台の交換 | 20万円前後 |
間口の拡大を伴うリフォームや、6面鏡などの巨大な洗面台への交換 | 50万円前後 |
・リビング内装リフォーム(クロス・床)の費用相場/6畳の場合
リフォーム内容 | 費用相場 |
クロスの貼り替え(スタンダードクロス) | 3~5万円 |
クロスの貼り替え(ハイグレードクロス) | 4.4~7万円 |
複合フローリングへの張り替え | 9~18万円 |
複合フローリングの重ね張り | 6~14万円 |
無垢フローリングへの張り替え | 12~22万円 |
無垢フローリングの重ね張り | 9~18万円 |
・外構・エクステリアリフォームの費用相場
リフォーム内容 | 費用相場 |
以下のような部分的なリフォームの場合 ・門柱や扉の交換 ・手すりやスロープの設置 ・照明の設置、交換 ・植栽 ・ウッドデッキの設置 ・駐車場舗装 |
50万円未満 |
上記の工事に加えて以下のリフォームを行う場合 ・フェンスやカーポートの設置 ・塀の施工 ・サンルームやテラス囲いの設置 |
50~100万円 |
エクステリア全体のリフォーム | 100万円以上 |
※外構:建物外部の塀やフェンス、生け垣などの総称
※エクステリア:外壁や庭、門柱、カーポートなどを含めた建物全体の外観
リフォームの費用相場については以下の記事でも解説しています。
>>リフォーム費用の相場は?費用の抑え方や後悔しないコツも解説
3. 今の住まいの問題点
リフォームにおいて理想や憧れを追求することも大切ですが、現在の住まいの問題点を解決する形のリフォームのほうが結果的に成功しやすい傾向があります。そのため、まずは住まいの現状と向き合い、抱えている課題や問題点をリストアップするとよいでしょう。そのうえで先述した「1. リフォームする目的と優先順位」を考慮することで、リフォームでやりたいことがより明確になります。
たとえば家の中の暑さ・寒さや結露・湿気問題など、住まいの快適さに不満を感じている場合は、「内窓をつける」「断熱性の高い玄関ドアにする」といったリフォームを行うことで悩みの解決につながります。
課題や問題点については、家族全員でよく話し合って洗い出すことが大切です。また、「キッチンが使いづらい」といった漠然とした不満を挙げるのではなく、以下のように具体化してリストアップすることで、必要なリフォームを見極めやすくなります。
場所 | 問題点 |
キッチン | 例)狭くて動きにくい、暗い、調理スペースが狭い |
浴室 | 例)掃除に手間がかかる、床がすべりやすい、浴槽が狭い、冬場に冷え込みやすい |
トイレ | 例)掃除に手間がかかる、水の流れが悪い、収納スペースが足りない |
リビング | 例)窮屈に感じる、動線が悪い、暗い、収納スペースが足りない |
間取り | 例)移動が不便、部屋が足りない、収納スペースが足りない |
外構・エクステリア | 例)見栄えが悪い、家の出入りや庭へのアクセスが不便、周囲からの視線が気になる、駐車スペースが狭い |
マンションリフォームで注意すべきポイント
続いては、マンションリフォームでの注意点について押さえておきましょう。特に気をつけたいポイントは以下の通りです。
管理規約でリフォームに制限
マンションリフォームを計画する際には、管理規約によってリフォーム自体が制限される可能性があることを考慮する必要があります。たとえば移動できない設備があったり、配管の交換が禁止されていたりするケースもあるため、具体的にどのような規定が存在するのか事前にしっかりと確認しておきましょう。
なお、ほとんどのマンションではリフォーム工事の前に管理組合へ申請する必要があり、申請手続きは工事開始の1ヶ月以上前に行うことが推奨されています。また、マンションによっては工事可能な時間帯や騒音レベルに関するルールが定められている場合もあるため、申請時に確認しておくことが大切です。
共用部分は原則変更できない
マンションリフォームにあたっては「共用部分」と「専有部分」の違いを理解し、共用部分に関連する工事は管理組合の承認がなければ実施できない点を認識しておきましょう。共用部分とはすべての居住者が共同で利用する部分のことで、具体的には廊下やエレベーター、バルコニーのほか、玄関ドアも該当します。これらの部分は原則として入居者個人がリフォームすることはできず、たとえば玄関ドアの色や形状を変更することは禁止されています。
戸建てリフォームで注意すべきポイント
一方、戸建てリフォームで注意したいポイントは以下の通りです。
建物によってできることが違う
戸建て住宅は主に木造・鉄骨造・コンクリート造の3種類に分類され、建物の構造によって間取りの変更や増改築の可否が決まります。特に、2×4工法(2インチ×4インチの角材を使用し、「面」で家を作る木造建築の手法)で建てられた住宅は、壁が荷重を持つことから、大規模な間取り変更が難しい場合もある点に注意しましょう。
また、戸建てリフォームにおいては、建築基準法や地域の条例によってリフォームできる範囲が異なることにも留意する必要があります。建築基準法では敷地面積に対する建蔽率や容積率などの規制があるほか、地域によっては景観を保護するための規制や耐震基準、環境基準などが定められているところも少なくありません。
そのため、特に大規模な改修を計画する際には事前に建築士や専門家へ相談し、リフォーム可能な範囲を把握したうえでプランを立てることが大切です。
マンションよりは自由度は高い
上記のように、戸建てリフォームにおいてもある程度の制約がかかる可能性はありますが、一般的にはマンションに比べてリフォームの自由度が高いです。マンションのような共用部分がないため、たとえば外壁の色を変えたり、構造体部分を残して全面的にリフォームを行う「スケルトンリフォーム」を行ったりと、自分の好みやライフスタイルに合った住まいを実現しやすい傾向があります。
戸建てリフォームに関する関連記事はこちら
>>外壁リフォーム前に知っておきたい!塗装以外の方法とその費用
>>スケルトンリフォームが向いている人は?メリットや事例もご紹介
リフォーム業者選びで注目したい6つのポイント
リフォームを成功させるためには、自分に合ったリフォーム業者を選ぶことも重要です。その際には以下の5つの点に注目することで、適切な業者を見極めやすくなるでしょう。
- ❖ 実績・経験
- ❖ 知識の豊富さ
- ❖ 価格の透明性
- ❖ 保証・アフターサービス
- ❖ コミュニケーションのしやすさ
- ❖ 口コミ・評判
それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。
1. 実績・経験
まずは業者の過去の施工事例をチェックし、実績・経験の豊富さに注目することがポイントです。施工事例はホームページやカタログなどに掲載されていることが多いほか、見積もり時に提示してもらえる場合もあります。特に、自分が希望するリフォームと同様のケースに注目し、豊富な経験があり、安心して任せられそうな業者を選ぶことが大切です。
また、実績・経験については業者の「運営年数」からもある程度判断できます。長い運営歴を持つ業者はそれだけ多くの経験と実績を積んでいますが、逆に運営年数が短い業者は経験が不足している可能性があるため注意が必要です。
2. 知識の豊富さ
リフォーム業者を選ぶ際には「知識の豊富さ」にも注目し、建具や設備だけでなく、さまざまな工事に関する知識を有する業者を選ぶとよいでしょう。特に、バリアフリーリフォームを行う場合は介護保険や地域の補助金制度に詳しい業者に依頼することで、リフォーム費用を大幅に削減できる可能性があります。
3. 価格の透明性
予期せぬ追加費用の発生を避けるために、業者が提示する価格の明確さにも注目することがポイントです。見積もりに記載されている料金の内訳が詳細で、追加費用が発生する可能性についても事前に説明してくれる業者であれば、価格の透明性が高く、信頼性も高いと判断できます。
4. 保証・アフターサービス
万が一のトラブルに備えて、リフォーム後の保証期間や対象範囲などを確認しておくことも重要です。たとえば「施工に過失があった場合は無料で補修」といった手厚い保証を提供している業者を選ぶと、より安心してリフォーム工事を依頼できます。
また、リフォーム後のアフターサービスにも注目するとよいでしょう。「定期点検やメンテナンスのサービスが含まれているか」「不具合やトラブルが発生した場合の対応が迅速か」などを確認し、アフターサービスの質が高い業者を選ぶことがポイントです。
5. コミュニケーションのしやすさ
リフォームの成功には業者との密な連携が不可欠であることから、コミュニケーションがとりやすいかどうかを見極めることも重要です。問い合わせや見積もり依頼に対して迅速かつ丁寧な回答をしてくれたり、専門的な内容をわかりやすく説明してくれたりする業者を選ぶことで、リフォーム計画をよりスムーズに進められます。
6. 口コミ・評判
信頼できるリフォーム業者を見つけるために、利用者の口コミ・評判にも注目するとよいでしょう。リフォーム業者のホームページやリフォーム業者紹介サイト、口コミサイトなどに掲載されているレビューや、知人の体験談などが参考になります。
リフォーム事例3選
ここでは、LIXIL不動産ショップが手がけたリフォーム事例を3つご紹介します。
1. 子育てを機に中古マンションをリフォーム
お子様の誕生とともに賃貸マンションから分譲マンションへの引越しを決意され、築古物件を全面的にリフォームされた事例です。当初は築年数の浅い分譲マンションを探されていましたが、希望エリアに物件が少なく、担当者のアドバイスで築20年ほどの分譲マンションを購入・リフォームして住むことを選ばれました。木を基調としたレトロな雰囲気から明るくおしゃれな空間へと生まれ変わり、「新築みたい」と周囲からの評判も上々です。
このリフォーム事例を詳しく見る→2. 子どもが育ち夫婦だけの間取りにリフォーム
家族構成の変化に伴い、「夫婦のみの生活に4LDKは使いづらい」と3LDKへの間取りに変更されたリフォーム事例です。和室を取り払い、クロスや床の色を一新したことで、より解放感のあるリビングに仕上がりました。
このリフォーム事例を詳しく見る→3. 外観も内装も自分好みに全面リフォーム
「自分たちの好みに合うような外観・インテリアにしたい」といった想いで、中古物件を購入・リノベーションされた事例です。当初は「新築=キレイだけど高い」「中古=古く耐震強度など問題ないのか不安」と新築と中古のどちらを購入するか悩まれていたものの、LIXIL不動産ショップのモデルルームで中古リフォームの魅力を実感。耐震補強や最新の断熱仕様によって新築同様の性能となったほか、外観・内装ともにご夫婦こだわりのデザインへと生まれ変わりました。
このリフォーム事例を詳しく見る→リフォームをお考えなら専門家にご相談を
ここまでご紹介した通り、リフォームにおいては戸建てとマンションで注意すべきポイントが異なるほか、リフォームの規模や種類、建物の築年数などの要素で費用が大きく変わってきます。理想的なリフォームを実現したい場合は、自力で計画を立てるのではなく、実績豊富な業者や専門家に相談しながら進めていくとよいでしょう。
LIXIL不動産ショップではこれまで様々なリフォームに携わり、理想の住まいの実現をお手伝いしてきました。
LIXILの最新設備を使ったリフォームはもちろん、資金のご相談や中古物件の購入に関しても相談可能です。まずはお近くのLIXIL不動産ショップへご相談ください。
まとめ
リフォームを成功させるためには、まずは住まいの現状と向き合い、そのうえでリフォームする目的や優先順位を明確にすることが大切です。また、費用相場やマンション・戸建てにおける注意点、成功事例などにも注目しながら計画を立てることで、必要なリフォームが自然と見えてきます。
さらに、実績や知識の豊富さ、価格の透明性といったさまざまな角度から業者選びを行うことも、リフォーム成功を左右する重要なポイントです。ぜひ信頼できる業者との連携で、理想の住まいの実現を目指してみてください。
この記事の監修者

高橋禎美 / ファイナンシャルプランナー(CFP)、FP1 級、一種証券外務員
大手アパレル会社在職中に FP 資格を取得し独立。オレンジワイズ代表。
投資がこわい・わからない投資初心者の女性向けにマネー相談、相続相談、セミナーを開催。執筆多数。
カラーアドバイザーとしてパーソナルカラー診断、骨格診断をベースにしたスタイリング提案も人気。お金もおしゃれも手に入れたい女性を応援している。