理想のリフォームは500万円で実現可能?成功させるポイントや事例もご紹介
- 公開:
- 2024.07.25
- 更新:
- 2024.08.09
リフォーム費用
リフォームを検討している方の中には、どのくらいの予算が必要なのか気になっている方もいることでしょう。
資金不足で十分なリフォームができない可能性もあるため、仮に予算を500万円とした場合、どのようなリフォームができるか事前に把握しておくことが大切です。
この記事では、予算500万円のリフォームでできること、リフォーム例、注意点のほか、成功させるポイントなどを解説します。予算500万円でリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
LIXIL不動産ショップでは、物件の購入からリフォームまでワンストップでサポート。
実際のリフォーム事例も掲載していますので、興味のある方はぜひご覧ください。
CONTENTS
予算500万円のリフォームで出来ること
リフォームを行う際、工事内容によっては多額の費用がかかります。予算の範囲内であれば問題ありませんが、予算をオーバーしている場合は優先順位を決めて工事内容を絞らなくてはなりません。
どのような工事に対してどのくらいの費用がかかるのかを詳しく見ていきましょう。
水まわりのリフォーム費用はいくらかかるか
水まわりのリフォームの工事内容、それぞれの工事にかかる費用をまとめると以下の通りです。
工事内容 | 費用 |
キッチンの入れ替え | 100万円未満 |
間取り変更を伴うキッチンの入れ替え (設備グレード標準) |
100~200万円未満 |
間取り変更を伴うキッチンの入れ替え (設備グレード高級) |
200万円以上 |
トイレの内装リフォーム | 3.5~10.5万円 |
便器交換 (洋式から様式) |
3~21万円 |
トイレ全体のリフォーム | 14~32万円 |
システムバスの入れ替え | 100万円未満 |
システムバスの入れ替え (浴室のサイズアップや仕様の変更を含む) |
100~200万円 |
システムバスの入れ替え (設備グレード高級、オプション追加) |
200万円以上 |
水まわりは毎日使用する設備なのでリフォームをしたいと考える方が多いです。各設備単独のリフォームでは設備のグレードを上げる、オプションを追加するなどがない限り500万円の予算に収まるでしょう。
水まわりのリフォームに関してはこちらの記事でも詳しく解説しています。
内装(壁・床など)リフォーム費用はいくらかかるか
内装(壁・床)の工事内容、それぞれの工事にかかる費用をまとめると以下の通りです。
工事内容 | 費用 |
リビングの壁紙の貼り替え | 5~11万円 |
リビングのフローリングの張り替え | 11~20万円 |
リビングに間仕切りを設置 | 8~25万円 |
リビングの拡張 | 40~90万円 |
リビングに床暖房を設置 | 65~110万円 |
ダイニングの壁紙の貼り替え (フローリングの張り替えを含む) |
50万円以内 |
上記の工事にカウンターや壁面収納の造作や間仕切り撤去などを追加 | 50~100万円 |
上記の工事にキッチン・ダイニングの移動を追加 | 100~150万円 |
寝室の壁紙の貼り替え | 5~7万円 |
寝室のフローリングの張り替え | 10~20万円 |
寝室にクローゼットを設置 | 10~50万円 |
特にリビングは一番長い時間を過ごす空間なのでリフォームを考える方が多いです。一度に多くの工事を実施しない限り500万円の予算に収まる可能性が高いです。
外壁・屋根のリフォーム費用はいくらかかるか
外壁・屋根の工事内容、それぞれの工事にかかる費用をまとめると以下の通りです。
工事内容 | 費用 |
外壁 | 塗装:60~180万円 重ね張り:130~220万円 張り替え:150~230万円 |
屋根 | 塗装:15~80万円 重ね葺き:60~250万円 葺き替え:70~260万円 |
戸建て住宅の場合、約10年に1回のサイクルで外壁や屋根のリフォームが必要になります。防水効果の低下は浸水といったトラブルの原因となるため、築20年超で劣化が目立つ場合はリフォームを検討しましょう。
各工事は500万円の予算内に収まっていますが、両方を一度に実行すると500万円を超える可能性があるので注意してください。また、外壁に使用している材質によっても費用が異なります。
500万で一戸建てのフルリフォームは可能?
500万円で一戸建てのフルリフォームができるか気になっている方もいることでしょう。
一般的なフルリフォームの費用相場は1坪当たり約40~80万円と言われています。日本の一戸建ての大きさは25~30坪程度であるため、最低でも1,000万円の資金が必要です。
予算500万円では一戸建てのフルリフォームは厳しいでしょう。
予算500万円のリフォーム例1 「水まわりの全体」
予算500万円の範囲内で水まわりの全体リフォームを行った事例をご紹介します。
水まわりの全体リフォームのポイント
予算500万円の範囲内で水まわりの全体リフォームを行うことは可能です。しかし、既存の水まわりの位置を変更するケースでは配管移動が必要になり、その分費用がかかります。
工事の規模や内容によっては予算をオーバーする可能性があるため、施工会社に予算をあらかじめ伝えおくと安心です。
水まわりの全体リフォーム事例
水まわりの全体リフォームを行った具体的な事例です。詳細は以下の通りです。
建築年 | 1998年 |
広さ | 3LDK |
家族構成 | 父・母・子ども2人 |
構造 | 木造2階建て |
クロスを全て張り替え、木部を白で塗装、水回りを全て新品に交換した事例です。リフォームの詳細は以下のページをご覧ください。
予算500万円のリフォーム例2 「中古物件購入に伴うリフォーム」
予算500万円の範囲内で中古物件の購入に伴うリフォームを実施した事例をご紹介します。
中古物件購入に伴うリフォームのポイント
昨今は円安による建築材料の高騰や人員不足による人件費の上昇といったさまざまな影響で新築価格が上昇しています。そのため、新築住宅ではなく比較的安価に手に入る中古物件を購入する方が増えました。
しかし、中古物件は設備が古いなどの理由もありすぐに居住できるとは限りません。劣化状況によっては快適に暮らすためのリフォームが必要ですが、500万円の予算の範囲内に収まるとは限らないため、リフォーム業者と相談しながら優先順位を決めて予算の範囲内でうまくリフォームを行うことが大切です。
中古物件購入に伴うリフォーム事例
中古物件購入に伴うリフォームを行った具体的な事例です。詳細は以下の通りです。
建築年 | 1992年 |
広さ | 2DK |
家族構成 | 単身~2人 |
構造 | RC |
長年空室になっていたマンションの一室を買い取りリノベーション後に販売した事例です。約14坪の2DKとコンパクトな一室を思い切って一人~カップル向けのワンルームにリノベーションしています。リフォームの詳細は以下のページをご覧ください。
予算500万円のリフォーム例3 「LDKまるごとリフォーム」
予算500万円の範囲内でLDKのまるごとリフォームを実施した事例をご紹介します。
LDKまるごとリフォームのポイント
キッチンを対面やアイランド型に変更する、壁をなくして広く開放的なLDK空間に変更するといったように、LDKをまるごとリフォームするのも選択肢の1つです。
LDKは家にいるなかで最も過ごす時間の長い場所です。費用をかけて理想の空間に近づけることができれば、満足度が高く、快適に日々の生活を送れるようになるでしょう。
LDKのまるごとリフォーム事例
LDKのまるごとリフォームを行った具体的な事例です。詳細は以下の通りです。
建築年 | 2002年 |
広さ | 4LDK |
家族構成 | ご本人+母 |
構造 | 鉄骨 |
全ての部屋を珊瑚が入った塗り壁に仕上げたことによって調湿効果・消臭効果・抗菌効果を高めた事例です。和室の床を無垢に変更して4LDKを3LDKに間取り変更したことで広く開放的なスペースを確保できました。リフォームの詳細は以下のページをご覧ください。
予算500万円でリフォームする際の注意点
500万円未満の工事は建築業法において軽微な建設工事に該当します。そのため、建設業許可を持っていないリフォーム業者でも施工できます。
建設業許可を持っていない全ての業者に問題があるというわけではありませんが、中にはリフォームに関する知識が乏しい、リフォーム後の保証やアフターフォローが不十分な業者もあるので注意が必要です。
トラブルを回避するためにも、リフォームを依頼する前にどのような業者なのか、実績なども含めて事前にしっかり調べることが大切です。
参照元:軽微な工事(リフォーム工事等)に関する対応の検討|国土交通省
予算500万円でリフォームを成功させるポイント
予算500万円でリフォームを成功させるポイントとして、以下の3つが挙げられます。
- ❖ 信頼できるリフォーム業者に依頼する
- ❖ 実物を見てイメージを固めておく
- ❖ 補助金を活用する
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
信頼できるリフォーム業者に依頼する
注意点の項目でも触れた通り、500万円未満のリフォーム工事に関しては建設業許可を持っていない業者でも施工できます。ただ、建設業許可を持っていない業者の中には、リフォームに関する知識が乏しい、リフォーム後の保証やアフターフォローが不十分な業者も見られます。
トラブルを防ぎ、理想的なリフォームを実施するためにも、施工事例や口コミなどをチェックして信頼できる業者かどうか確認することが大切です。また、問い合わせの際には、担当者との相性、コミュニケーションを円滑に行えるかも合わせて確認することをおすすめします。
実物を見てイメージを固めておく
リフォームを行う際、イメージと完成後に乖離が生じて理想とは違った結果になることも珍しくありません。そのような乖離を生じさせないためには、リフォーム前に実物を見てイメージを固めておくことが大切です。
キッチンや浴槽などの設備、床材やクロスなども実物をしっかり確認し、リフォーム完成時のイメージを固めておきましょう。
補助金を活用する
リフォーム工事の内容によっては補助金を活用できる可能性があります。補助金を活用できれば、費用負担を抑えられるため、理想に近いリフォーム工事を実施しやすくなります。
特に昨今は省エネ系のリフォームに対する補助金が充実しており、施工することでランニングコストの削減が可能です。
補助金に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
【2024年版】断熱リフォームで使える補助金はこれ!注意点とポイントも解説します
リフォームで理想の住まいを実現するために
予算が500万円と限られ中で理想的なリフォームを実現するには、信頼できる業者にリフォームを依頼する、ショールームに足を運んでイメージを固めることが重要です。
また、補助金を活用した場合、500万円の予算でもリフォームの選択肢が広がり、より理想的なリフォームを実現できる可能性が高まります。しかし、補助金は申請条件や手続きなどで知識を求められるため、専門家に相談しながらうまく補助金を活用してリフォームを実施しましょう。
リフォームのご相談ならLIXIL不動産ショップへ
LIXIL不動産ショップでは、これまで様々なリフォームを手掛けてきました。
LIXILのグループ会社であるため、キッチンやお風呂など水まわりの最新設備はもちろん、間取りの変更や補助金に関する情報など、リフォームに関するご相談はLIXIL不動産ショップまでご相談ください。
まとめ
リフォームすることで住まいの快適性を向上させることができますが、予算によって工事内容が変化します。予算があらかじめ決まっているのであれば、どのような工事ができるのかを把握し、予算を超えている場合は優先順位を決めてリフォームを進める必要があります。
予算が500万円の場合、大半のリフォームを予算の範囲内で行うことが可能です。しかし、リフォーム内容や規模によっては予算を超える可能性があるので注意が必要です。
理想的なリフォーム実現には専門家のサポートが欠かせないため、信頼できるリフォーム業者に相談しながらリフォームを進めましょう。
この記事の監修者
新井智美 / トータルマネーコンサルタント
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員の資格を保有。マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間500本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。